今回は(も)、室内機の取り付けを行っていきます。
このページでは左出し配管時の説明となります。
右出し配管と共通作業になる所まで解説します。
左出し配管の場合、室内機裏で配管接続になるので、ちょっとした工夫が必要だったり、配管を先に準備してからの取り付けとなるので、面倒と敬遠されがちですが、
凹凸の多い接続部分が屋外に出ないので見栄えが良くなるメリットもあります。
あとは、配管接続が屋内で出来るので、高所(2F-1F降ろし等)での作業負担を減らすことが出来るので、あえて左直配管を選ぶ電器屋さんもいます。
カバーを外す
室内機を持ち上げた時に外れやすいパーツは先に外しておきます。
両端で軽く留まっているだけなので簡単に外れます。
これを付けたまま持ち上げて、途中で外れてしまうと室内機落下の危機です💦
ドレンホースの付け替え
冷房・除湿運転時に、室内機から出た水を排出するドレンホースは、標準では右側に付いています。
左配管時はこれを外して、左側に取り付けます。
大体の機種は+ネジ1本で取り付けられています。
ネジを外して引っ張ればドレンホースが外れます。
この外したドレンホースを左側に付けるだけですが、左側には水漏れ防止の為のゴムの栓が付いています。
手前に引っ張るだけで外れます。
(中古エアコンの場合、写真のように水垢等で汚いので掃除してから)
この外したゴム栓を右側のドレンホースを外した穴に忘れずに差し込んで、
(奥まった位置にある機種で手が入りにくい場合は、六角棒レンチ等で押し込みます)
あとは左側にドレンホースを差し込み、ネジ締めすればドレンホースの付け替えは完了👍
配管準備
今回は左直配管で取り付けるので、エアコン左の壁から配管が出ます。
エアコンを壁に掛けてから配管を入れるのは無理なので、先に配管を準備しておきます。
今回は2分3分配管なので、エアコン配管用被覆銅管 ペアコイル 2分3分 20m HPC-2320を使用します。
これを屋外側の配管穴から入れます。
据付板には、配管接続部分はここですよってイラストがあるので、
この位置より少し長めになるように配管を出して90度曲げますが、太い配管は潰れやすいので、細い2分側を内側にして曲げてやると良いと思います。
フレア加工済みの、配管セット(電線入り 部品入り) 2分3分 3m 3P-203SPを使用する場合は、配管穴から接続部分までの長さを測り、ピッタリの長さになるように曲げます。
なるべく壁から盛り上がらないように曲げるようにします。
盛り上がり過ぎると室内機と干渉し、収まりが悪くなります。
あとはイラストの位置に合わせてフレア加工できるように、断熱材と銅管をカットします。
カットしたら、バリ取りをしてフレア加工を施します。
フレア加工の詳細は、⑤フレア加工にて解説していますので参考にして下さい。
動画が撮ってありました👇
両方ともフレア加工をして、室内機取り付け準備完了です♪
(中古エアコンなのでフレアナット錆びすぎです・・・
今回は疑似壁への取り付けで、実際に使用しないのでこのまま使いましたが、ここまで錆びているならフレアナットは新しいのに交換した方が良いです・・・)
イラストとの位置関係はこんな感じ。
室内機を壁に掛ける
さあ、配管の準備が完了したので、室内機を壁に掛けていきます。
渡り線のVVFケーブルを配管穴から屋外に出しておきます。
この状態で室内機を持ち上げ、VVFケーブルとドレンホースを配管穴から屋外に出しながら、据付板に引っ掛けます。
ドレンホースは水の流れを考慮し、配管穴の下側になるように差し込みます。
壁が動きまくって無茶苦茶やりにくいですが、実際は動かないのでご安心を・・・💦
室内機は壁に掛かりましたが、まだ配管接続はできていませんね。
でも配管接続部分は室内機の裏側。このままでは接続できないので室内機を浮かせてやる必要があります。
そんな時に便利なのが、PChero エアーウエッジ。
これを使うと簡単に室内機を浮かせて、保持できます。
室内機と据付板の間に差し込んで、
空気を送り込むだけで、
簡単に室内機を浮かせることが出来るのでとても便利です。
室内機裏と据付板の間で、こんな感じで膨らんでいます。
これで配管を接続するためのスペースが確保できたので、配管接続をしていきます。
配管の接続
室内機側の補助配管とフレア加工した銅管は、あと接続するだけの状態なので簡単です。
お互いのフレア部分をまっすぐになるように配管を整えて、
フレアを密着させた状態で、手で締まる所までフレアナットを締めて、室内機側をモンキーレンチで固定しながら、トルクレンチでカチッとなるまで締め付けます。
これもまたまた動画👇
両方ともトルクレンチで締めたら配管接続は完了♪
結露防止のため、断熱材をしっかりと巻いておきます。
が、
断熱材が重なっています。
このまま巻くと、室内機側の断熱材がCみたいな形で足りなくなるので、長さを揃えます。
銅管が露出しないようにふわっとビニールテープで巻いて完了。
配管や渡り線を挟み込まないように注意しながら、室内機を下げていきます。
完全に下げきる前に、電源線がコンセントに綺麗に刺さる長さに整えておきます。
☆写真ではコンセントにプラグ挿してありますが、通電していないのでさしていますが、通電している場合はコンセントをさすと危ないので、挿さずに作業して下さい。。。
余分な配線は室内機裏に余裕をもって入れ込みます。
再度、何も挟み込んでいないかを確認し、エアーウェッジを抜いて、据付板に室内機がしっかりとはまっているかを確認して室内機の取り付けは終了です。
今回この疑似壁への取付(配管)は、右直で行ったので左直での屋外側の写真が無かったので、実際の左直の現場で代用しますが、屋外に出た配管を壁に沿うように曲げます。
この先の工程は、右配管と同じになるので次の⑨に続きます。
次の記事で、延長ドレンホースの接続・室外機への接続を解説します。
今回使用した工具・部材はこちら