- 《エアコン取付方法 記事一覧》
①取付位置の選定
②据付板の固定
③配管穴開口
④渡り線の接続 ←いまココ
⑤フレア加工
⑥室外機準備
⑦室内機取付(右配管)
⑧室内機取付(左配管)
⑨室外機接続
⑩真空引き~完成
エアコンは、一般的には室内機のコンセントから電源に接続し給電しています。
室外機も当然電気を使って動いていますが、コンセントってありませんよね?
そう、室外機を動かす電気は、室内機から渡り線を使って供給されています。
今回はその渡り線の接続方法を解説していきます。
渡り線に使用する電線は、VVFケーブル 2.0mm 3Cを使用します。
この3本が電源線と通信線となっています。
3×2.0mmとは、直径2.0mmの心線が3本が入っているということです。
VVFケーブルは他にも、1.6mmや2.6mmがありますが、エアコンには2.0mmを使用しましょう。
最近の2.2kWの機種は新設時は1.6mmOKの機種も出てきていますが、まいたけはエアコンの渡線は2.0mmで行うようにしています。
必要な長さを計測する
まいたけは普段、ロール状のまま屋外から配管穴を通して、室内機取り付け後に、室外機までの配管ルートに沿って位置決めをしてからカットしています。
そうする事により、無駄やミスを減らしています。
初めてだとなかなかそこまで気が回らなかったり、100m巻のケーブルなんて必要ないから1m単位切り売り VVF2.0-3Cを使用するなんて事もあると思います。ホームセンターでも切り売りはありますからね。
その場合、必要な長さをしっかりを出す必要があります。
配管の経路によって長さが変わるので一概に何mと言うのはありませんが、冷媒配管+2mを見ておけば大丈夫なケースが多いんじゃないかと思います。
でも、ちゃんと測っておいた方がいいですね✋
今回の疑似壁でいうと、右直配管の場合は黄色ルート。
左直配管の場合は赤ルートとなります。
この通るルートを実際に測ってみて、その長さ+50cm程度取っておけば大丈夫です。
もし短かった場合、電線の延長は禁止されているので無駄になってしまいます。
心配であれば+1mくらいとってあると安心かもしれません。
今回の疑似壁への設置は作業性と、無駄を減らすために通常より配管・電線の長さが短くなっているので数値は参考になりませんが、測定の結果、右配管の場合2m80cm・左配管の場合3mになりました。
50cmの余裕をもって、3m50cmでカットする事にします。
室内機にケーブルを接続
室内機にケーブルを取り付けますが、各社ほぼフロントパネルを開けた右側のカバー内にあります。
ビスを外してカバーを開けると、ケーブルの差し込み口があります。
1・2・3と番号がありますね。
多くのメーカーは数字+色分けをしてありますが、この機種は数字のみです。
室内機と室外機共に、同じ数字同士接続すれば、何色を何番に接続しても問題ありませんが、一般的には”1黒・2白・3赤”と覚えていたほうが良いです。
ケーブルを接続するために被覆を剥ぎますが、剝ぐ長さも機種ごとに指定があります。
シース(灰色の部分)を35mm剥いで、その中の電線の被覆を19mm剥ぎます。
VVFケーブルを扱うときは、ホーザン VVFストリッパー P-958を使用すると簡単♪
先端から35mmの位置で外装を剥き、
先端から19mmの位置で被覆を剥きます。
ホーザン VVFストリッパー P-958 があれば簡単に傷つけずケーブルの加工ができます。
ケーブルの加工が終わったら、室内機背面側にケーブルを通す穴があるので、背面側から正面に向けて通します。
(↑ケーブル加工前の写真ですが・・・)
通したら、差込口に合うように形を整えておきます。
あとは真っすぐ均等に押し込んでいきます。
なかなか力が入らないので、ケーブル背面から長めに引き出して、しっかり握るとやりやすいです。
しっかりと奥まで差し込んで、心線が見えなくなる位置まで差し込みます。
矢印の位置にコード押さえがあるので、必ずこの位置にシース(灰色の部分)があるようにしましょう。
(説明書通り剥いでいれば問題ありません)
あとはカバーを忘れずに閉めて、ビスで固定すれば完了です👍
たかがケーブルの接続・・・
ですが、線が細かったり接続不良があると、加熱して最悪火災事故なんてこともあり得ますので、確実な施工が必要です。
第二種電気工事士の資格を持っている方の施工が望ましいと思います。
まいたけは過去エアコン工事をするのが第一の目的で、第二種電気工事士の資格を取得しました。
社会人になってから、筆記・実技の参考書を1冊ずつ購入して半年くらい勉強しただけで一発合格しました。
合格率は筆記試験で60%。筆記試験を合格した後に行われる実技試験で70%あるので、ちゃんと勉強すればそんなに難しくない国家資格だと思います。
DIYで電気関係もやろうと思っているのなら、絶対取得しておいた方がいいですよ☝
趣味の幅・仕事の幅が広がります👍
今回の記事で使用した主な工具・部材はこちら。
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②据付板の固定
③配管穴開口
④渡り線の接続 ←いまココ
⑤フレア加工
⑥室外機準備
⑦室内機取付(右配管)
⑧室内機取付(左配管)
⑨室外機接続
⑩真空引き~完成