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浴室シャワーが(スイッチで)止まらなくなったので直してみた(LIXIL製)

2024年1月21日

まいたけ家の浴室のシャワーは、手元のスイッチで一時止水ができるシャワーヘッドがトヨタホームで建築時から付いていました。

これが便利すぎて、レバーで開閉する一般的なシャワーヘッドには戻れないでしょう。

スイッチの効きが悪い

そんな便利なスイッチですが、問題が発生しました。

シャワー止まらないんだけど

最近止水スイッチを押しても、水の止まりが悪くなってきました。

吐水スイッチは瞬時に止まるのに対して、止水スイッチは平均5秒くらい遅延する感じです。

スイッチをOFF(止水)にしてから、水が止まるまでに時間かかかっているのが分かるかと思います。

(1秒ごとに撮影した写真を結合しています)


ちなみに入居3年後くらいに同じ症状が発生していて、建築メーカーのトヨタホームのアフターサービスに相談し、無償で修理してもらった過去があります。

その時の説明では、

止水スイッチは入浴中の一時止水のみの使用で、入浴後は吐水スイッチONの状態で、水栓のレバーを閉じておくとの事でした。

当時はそんな事気にせずに使っていた為、僅か3年で故障してしまったようです。

交換してもらってから10年経っているので、今度は使い方ではなく設備的な寿命でしょう。

原因を探る

さて、調子の悪くなったシャワーヘッドですが、何が悪いのか調べてみました。

シャワーと水栓はこんな感じに接続されていました。

水栓の型番は、BF-M646T型。

調べてみたら、吐水・止水スイッチはシャワーヘッド内で水の流れを制御するわけではなく、ホースの内部に通してあるワイヤーの先、水栓の背面にある止水バルブで水の流れを制御しているみたいでした。

この止水バルブで制御することにより、ホース内の圧力を変えずに止水できるので、ホースに負担がかかりませんね。

ちなみに手元で止水できるシャワーヘッドは数多く存在します。

SANEI シャワーヘッド レイニー

タカギ キモチイイバブルシャワピタ

これらの製品は、一般的なホースにクルクルとねじ込むだけで交換できるタイプです。

ですが、この手の製品は手軽に止水できる反面、止水中はシャワーヘッドまでのホースに水圧がかかり続けます。

ホースに圧力がかかったまま長時間放置したり、何年も使っているとホースが伸びてパンパンに膨れたりします。

なのでホースに負担のかからない止水バルブは良いと思います。


まずは止水バルブを交換してみましょう。

水が止まらないんだから止水バルブが悪いんじゃないかと思います。

では、この止水バルブだけを変えれば本当に直るのでしょうか?

シャワーヘッド側のスイッチが悪くなっている可能性も否定はできません。

シャワーヘッドも汚れや傷もあったため、この際だから一緒に購入しました。

そして届きました🤗

止水バルブを外す

まだ直らないの?

と言われる前に、まずは止水バルブを交換していきましょう。

まずは止水バルブにつながっているシャワーホースを外します。

樹脂製の場合は工具は必要ありません。

手で回すだけですが、場所が狭くて力が入らなかったり、固着して固くなっている事もあるので、滑り止めのついた手袋をはめて、

全体を握るようにして回すと外しやすいかと思います。

ねじ部分は外れましたが、

スイッチとつながっているワイヤーと金属部分が残っていますね。

パッキンがしっかりと嵌って抜けにくくなってます。

金色の部分を持って、グリグリ動かしながら少しずつ引っ張ったら抜けました!


ホースは外れたので、今回のメイン 止水バルブを取り外します。

何も難しい事はありません。

反時計回りに回すだけですが、ホースの時と同様に固着している可能性があるのと、手を保護するためにスベリ止めのついた手袋をした方が良いと思います。

クルクルと回して外れました。

約10年間、全く掃除をしていませんでした。

き、汚い!

この金網はストレーナーになっていて、異物をシャワーに流さないようにフィルターの役目をしてくれています。

定期的に外して掃除するのがベストだと思います。

ただ、一般の人はここを掃除する概念はないでしょう。。

新旧比較

折角なので新旧比較してみましょう。

まだ直らないの?

まだですっ!

まいたけ

水栓側のストレーナー。目詰まりしそうなくらい汚い。。

シャワー側。

変色してる。。

ねじで内部が開けれそうなので、水栓ドライバーで開けてみましょう。

普通のマイナスドライバーでは開けれないので、必ず写真のような幅の広い水栓ドライバーを使って下さい。

(交換するだけなら開ける必要はありませんが・・・。)

こちらも内部は結構汚れが溜まっていました・・・。

(👆写真の一番右の本体、逆向きでした)

新品も開けてみました!

当たり前ですが、内部構造は同じ。

古い方は汚れや変色があるのは当然ですが、真ん中の樹脂のパーツ(ピストン)のゴムパッキン?が若干痩せている感じでした。

エコフルシャワーの説明書に組図が載っていました。

再度組付けてみて、この止水バルブがどのような動きをするのかを見てみました。

シャワー側の開口からピストンを押してみる。

中にばねが入っているので、押すと引っ込み、離すと戻ってきますね。

5mmくらいの移動量です。

この動きで水を出したり止めたりしているのでしょう。

では、このピストンをどうやって動かしているのかを考察。

シャワーヘッドのスイッチから、シャワーホースの先端までワイヤーが通っていましたね。

そのワイヤの先端が、シャワーホースの突起部分①になります。

その突起が止水バルブのピストンの穴②に嵌ります。

シャワーヘッドのスイッチを操作することにより、物理的にピストンを動かして水の流れを制御している感じですね。

まだ直らないの?

新しい止水バルブ取付

新しい止水バルブを取り付けますが、まずは掃除!

ストレーナーにあれだけ異物があったので、そのすぐ手前のこの部分にも汚れは溜まっているでしょう。

掃除用の歯ブラシや綿棒で、ある程度(最低異物を取り除く)掃除をしておきましょう。

異物が除去出来たら、新しい止水バルブを時計回りにクルクル回します。

止まるまで回します。

止まったのはこの位置。

ですが、シャワーホースの取り回し的にベストなのは、ねじ部分が写真手前側に来る位置。

でも安心してください。

戻して良いんです。

水道関係の水漏れ防止は、シールテープを使う事が多いです。

その経験がある方からすると、戻すのはご法度。

絶対に水漏れ起こしますからね。

今回は、ゴムパッキンでの防水なのである程度締めこんであれば水漏れはしないので、半周程度緩めても問題ありません。

一度締まる所まで締めた後に、丁度いい位置まで戻せば良いんです。

これで止水バルブの取り付けは完了です👍

とても簡単ですね!

シャワーホース接続・動作確認

今回はシャワーホースも新しく購入していますが、ここで新しいのを接続してしまうと、どっちが悪かったのか結論が出ないので、元々使っていたシャワーホース・シャワーヘッドを接続しました。

接続は溝に合わせて手で締めるだけです。

これに限らず、どちらかが樹脂製のネジであれば工具で締めてはいけません。

力がかかりすぎて破損してしまいます。

手で締めれる所まで締めれば十分です。


これで止水バルブのみ交換した状態ですが、シャワーの止水スイッチの具合はどうでしょう?

まいたけ

控えめに言って最高

スイッチ操作で瞬時に反応するようになりました!

どうやら悪かったのは止水バルブで間違いなかったようです!

2024年2月追記

後日談があります。ページ下部で追記しているのに最後まで見て下さいね😱

シャワーヘッドの比較

今回の目的は達成しましたが、今回は新品のシャワーヘッドも購入しています。

約10年前に交換してもらってから、家族全員が毎日使っています。

新品と比較するとどれくらい差があるのか比べてみました。

新品は角がしっかりあるのに対して、10年使ってきたものは、角が削れて丸くなっていますね。。

シャワーの出る面の所は、1周溝があるんですが、もうその溝すら無くなってます😱

と言っても、使用に問題がある訳でもありません。

比べたら、傷だらけで汚れも目立ちますが、比べなければ何とも思いませんでした。

ですが、比べると結構劣化してますね。

ですが止水バルブのみの交換で解決したので、シャワーヘッドの交換はせずに、大事に保管しておくことにしました。

2024年2月追記

後日談があります。ページ下部で追記しているのに最後まで見て下さいね😱

さて、このシャワーヘッドですが、”エコフルスイッチシャワー”という名称です。

そのエコフルシャワーって何だろう?って思ったら、説明書に記載がありました。

ただ穴から水が出てくるだけだと思ってたんですが、ヘッド内で部品が高速回転しているみたいです。

実際に間近で見てみると、内部で何か(歯車みたいなの)が動いているのが確認できました。

これのおかげで心地の良いシャワーが出るんですね!

TOTOのウォシュレットもそうですが、大粒のシャワーって心地良いんです。

普通のシャワーヘッドと比べると割高ですが、元々付いていたのと同じエコフルシャワーにして良かったです😊

交換はとても簡単なので、水が止まらなくて困っている方・シャワーヘッドがボロボロになった方、是非交換してみて下さいね!

2024年2月追記

すぐに再発。シャワーヘッドも交換

止水バルブの交換でスイッチの動作は良くなったので、止水バルブのみの交換としていました。

ですが2週間くらい使用していると、、、

シャワー止まらないんだけど

確かに止まらん

次第に止まらなくなる確率も増えてきました。

どうやら悪いのは止水バルブだけでなく、シャワーヘッド側も悪いみたいですね。

10年も使っているので、両方とも寿命なのかもしれません。

というわけで結局シャワーヘッド・ホースも全交換となりました✌

シャワーヘッドも交換し1か月以上使用していますが、全く問題ありません。

スイッチ操作とほぼ同時に水が止まる

これで誰も文句は言わないはずです。

後日調べてみたら

後日、何となくYahoo!ショッピングを見ていたらおすすめに出てきた商品が気になり調べてみました。

これ多分、今回購入したエコフルスイッチシャワーと、止水バルブのセット品だと思います。

(上のリンクでは、型番の末番が3Aの製品も表示されてしまいます。形が全く違うので分かると思いますが、今回の同等品の末番は3なので注意してください)

LIXIL品番は、BF-SD6WBP-AT

と商品詳細に記載がありました。

この品番でLIXILで検索をかけると、販売期間終了と出てくるのでLIXILでは廃盤となったのでしょう。

ただ、上のリンクの商品はエスコ(ESCO)向けの商品なので、エスコには供給しているんだと思います。

こちらのセット品を購入した方が数千円安く買えるので、両方変えるならこちらを買った方が絶対にお得です。

まいたけ

購入する前に気付きたかった😭


スイッチの止水が悪くなってこのページにたどり着いた方。

設置から年数が経っているなら、止水バルブ・シャワーヘッド(ホース含む)両方とも交換した方が良いと思われますよ👍

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