エコキュートの貯湯タンクは汚れている
最近オール電化が普及してきて、エコキュートを使っている家庭も多いと思います。
エコキュートはガス給湯器と違い、温めたお湯を貯湯タンクに貯めて使用するため、ガス給湯器より"掃除"というメンテナンスが必要になります。
しかし、定期的に掃除をしているユーザーはそんなにいないのではないでしょうか?
掃除していなくても、出てくるお湯はそんなに汚れていないように見えてしまうので、ついついそのまま使用してしまいますね。
ですが掃除をしてみると、結構汚れが溜まっているんです。
まいたけは、毎年8月のお盆休みを利用して、貯湯タンクを空にして、底にたまった汚れを綺麗さっぱり洗い流しています。
今回はその掃除の方法を紹介したいと思います。
まいたけ家のエコキュートは460Lタイプの2009年コロナ製(トヨタホーム販売モデル)
・貯湯タンクユニット : CTU-T461DA8
・ヒートポンプユニット : CHP-T608A
となりますが、370Lタイプの
・貯湯タンクユニット : CTU-T371DA8
・ヒートポンプユニット : CHP-T458A
も全く同じ方法で行うことが出来ます。
同年代のコロナ製なら大差ないんじゃないかと勝手に思っています・・・。
まず、なぜまいたけは8月に実施するかと言うと、貯湯タンクを空にし掃除するため、
排水開始~満水まで数時間にわたりお湯が使えなくなるので、お湯の使用頻度が少ない夏に行うという訳です。
排水だけで1時間。掃除で1時間。給水~湯増しで2時間。
最低でもこれくらいはかかるので、午前中から作業した方が良いと思いますよ。
掃除が長引いて、お風呂に入れない!なんて嫁さんに怒られるかもですからね。
お湯が使えない
取扱説明書記載のお手入れ方法
さて、取扱説明書に"お手入れと日常点検"という項目がありますが、これが非常に分かり辛い。
"1年に一回のお手入れ"を見ると、たったの5行・・・。
しかも手順を見ていると、
"長期間お湯を使用しない時を参照(56ページ)"
"はじめてご使用になる時を参照(14ページ)"
といろいろなページに飛ばされる上、参照ページではお手入れと関係ない作業まで記載されているので、考えながら作業しないといけません。
記載されている言葉も、素人には分かり難い言葉が多く、説明書を見ただけで躊躇する人も多いのではないでしょうか?
まいたけは5回清掃を行って、説明書を基準に自分なりにアレンジしました。
そのアレンジした清掃作業を紹介していきたいと思います。
準備
- +ドライバー(2番):脚カバーを外すのに使用
- -ドライバー:排水栓操作カバーを外すのに使用
- バケツ:排水時に水を受ける時に使用(無くても可)
- 紙(プラ)コップ:非常用止水栓の水を排出する時に使用(無くても可)
- 蚊取り線香:夏場の作業の場合あった方がいいかも?
貯湯タンクを水だけにする
まず、貯湯タンクを空にする訳ですが、お湯が減って"湯増し"にならないようにリモコン側で設定をします。
作業をするまでお湯が持てばいいので、この設定は前日の夜に行っておいた方がいいですね。
無駄な湯増しをしないように、掃除するまでのお湯が足りると判断したら、休止設定をしましょう。
「休止設定」の項目が表示されるまでメニューボタンを押します。
▲ボタンを1回押して、1日後に帰宅が表示されたら、決定を押す。
これでお湯が減っても湯増しがかからないように設定できました。
次にお風呂の浴槽の排水栓を抜いて、浴槽内を空にしておきます。
浴槽内にお湯が溜まっていると、追い炊き配管内部の水が抜けないので、水位が配管穴より下であれば、空でなくても大丈夫です。
お湯を出して、貯湯タンクを水の状態にします。
お湯の温度設定を一番高い温度にすると、時間も早く、無駄が少なくなります。
お湯の残量のメモリが0になって点滅し始めたら、お湯を出すのを止めましょう。
完全にお湯を抜く必要はありません。
これで、貯湯タンクの中はほぼ水のみとなりました。
この作業で、タンク内のお湯を抜いて、水を満水にしました。
でも、この先の作業でその水を全て捨てます。
この作業は行わず、お湯のまま捨てた方が水道代の節約になるので、この作業は飛ばしてもいいのかな?と思いましたが、機器を冷やすために水を入れないといけないのかな?とも思います。
良くわかりませんが推奨されているのは、水にしてから抜くということです。
貯湯タンクの水を抜いて空にする
この4箇所のカバーを外して作業します。
①は逃がし弁操作カバー。②は漏電ブレーカー操作カバー。③は脚カバー。④はメンテナンスカバーとなります。
まず④の脚カバーを外します。(この脚カバーはオプション品の為、無い場合もあります)
ネジが外れると、自重で落ちてきます。
あとは、脚カバーの下部を手前に引けば外れます。
はい、外れました。
次に、④のメンテナンスカバーを外します。
ネジを外して、カバーを下にスライドします。スライドせずに引っ張ると爪が破損するので気をつけて下さい。
エコキュートに水を供給する"給水専用止水栓"を閉めます。
このバルブを、
90度手前に動かします。
これで、エコキュートへの水の供給を止めることができます。
次にリモコンの"メニュー"と"ふろ自動"を同時に5秒以上押します。
すると、上の写真で時計が表示されている所に「水抜き中」と表示が出ます(写真忘れ)
貯湯タンクユニットの"漏電ブレーカー操作カバー"を開けます。
中に漏電ブレーカーがあるので、レバーを下に下げ、OFFにします。
ヒートポンプユニットのメンテナンスカバーを外した所です。
この5箇所の栓をゆるめます。
すると勢いよく水が出てきます。
初めは汚い水が出てくる事が多いです。
1年でこれだけ汚れが蓄積されているということですね。
2分程水を出したままにします。多方向に水が飛ぶので、水浸しになります。
しばらく出したら、5箇所の栓を閉めて排水を止めます。
貯湯タンク上部の、逃がし弁操作カバーを開けます。
開けると、レバーが下向きになっていますね。これが逃し弁です。
このレバーを上に持ち上げます。
次に貯湯タンク下部にある、排水栓操作カバーを開けます。
マイナスドライバーで回すと外れます。
これが排水栓です。栓は閉まった状態です。
この栓を90度ひねると、排水が開始されます。
タンク内の水が配水管に放水されていますね。
水が完全に排水されるまで30分~40分程度かかります。
少し上で解説しましたが、給水栓用止水栓を閉じていますか?
閉じていないと水がエコキュートに供給され続けるので、閉じているのを確認しましょう。
水が止まったら排水は完了です。
これで貯湯タンクは空の状態になりました。
次は貯湯タンクに溜まった汚れを排出していきます。
コロナ エコキュートを掃除!自己流定期清掃方法を紹介 -後編-をご覧下さい。