家電設置・改造・修理

LEDシーリングライトがチラつく!?修理!の巻

2021年8月24日

👍まいたけです。夏は虫が多いですね。

暗くなってから外でライトを付けて作業をしていると、虫が集まって来るので困ります💧

そんなまいたけも、ホームセンターや家電量販店に行くと、照明売り場に吸い込まれますが☻

LED照明が壊れた!!

と、相談を受けました。

相談というか、壊れたから新しく購入したので、これ、いる??って👍

そんな壊れたもの・・・

いるに決まってるじゃないですか!(えっ?)

またガラクタ収集ですか?

話を聞くと、点灯中にチラついたり点滅したり切れたりするらしい。

メーカーはNEC。型番はHLDCD1233。

2014年6月製。
まだ7年ですね。

でもリビング用で使用頻度も高かったみたいだし、寿命と言えば寿命ですかね。。

でも7年なら悪い所を直してしまえばまだまだ使えそう。

・調光調色(相関色温度5100ケルビン)
・定格光束5400ルーメン(~12畳)
・ホタルック機能

なかなかいい感じの照明器具ではないですか。これは使えるぞ!

…直ればの話だけど。。

現状確認

まずは敵の状態を確認しない事には先に進めません。

アクリルカバーを外して内部確認。

ほほう。外観はキレイですね!

蛍光灯タイプだと蛍光管から出る紫外線で、樹脂パーツが変色・割れが起こるのですが、やはりLEDタイプは違いますね。

まだまだイケそうです。

でも問題が起きるのは点灯中ですからね。

ここで眺めてても何もわかりません💦

かと言って、天井に設置して調査をするには首が・・・いや効率が悪すぎるので、

床に置いて確認ができるように、丸型引掛シーリングとVVFケーブルで電源部を作っちゃいましょう。

安心して下さい。

ちゃんと第二種電気工事士の資格、

持ってますよ✌

これで床に置いたまま点灯させて、原因を探っていくことができます。

まず、電球色のLED素子を点灯させてみました。

しばらく点灯させてみましたが、全然問題ない。

次に昼光色のLED素子を点灯。

写真では分からないけど(当たり前だ💧)
わずかにノイズが入ったように、チカッと消えたりする時があります。

ただ、規則性はなく頻繁に起こったり、しばらく問題なかったりと。

本体を軽く叩いたり揺らしたりすると、状況が変わりやすい。。

うん。この時点で考えられるのは、中の電子部品というよりも、LED光源側の接触が怪しいんじゃないか?

百戦錬磨のまいたけはそう考えました。

いや、こんな修理。ほとんどした事はありませんがね💦💦

電源を抜いて分解してみます。

おおっ!ホタルック機能で、水色LEDが点灯していますね!NECの専売特許です。

ただなぜ電源を抜いても点灯するかというと、ホタルック点灯回路に電気が蓄えられているから。

という事は、内部にはまだ電圧がかかっている場所があるので、注意して下さいね✋

ネジが多いので、まいたけ愛用のベッセル 電ドラボールを使用してネジを外します!

電動+手動のドライバー。最高に楽で使いやすい!

シーリングライトの心臓部の基板が出てきました。ホタルック点灯回路などはまだ電気を蓄えている状態なので不用意に触らないようにしましょう☝

まず、まいたけはバラした時には基板に実装された電解コンデンサーを確認するようにしています。

黄色矢印の大きい円筒状の部品。

この部品は中に電解液が入っているので、劣化すると膨らんだり、破裂して液漏れを起こしている事があるので、まず初めに確認するようにしています。

今回は基板に5個ありましたが、全て問題ありませんでした。

接触不良を疑う

先ほども書きましたが、まいたけ的には症状的にLED光源側の何かの接触が悪いんじゃないかと睨んでいます。

なので、基板からLEDの基板に繋がるコネクタの配線を触ってみます。

電源を接続し、調子の悪い昼光色で点灯させた状態で行っています。

絶縁の手袋とか、みなさんは安全対策を行った上でやりましょうね!ましてや素手で触るなんて、、自己責任です。。

このCN2・CN3のコネクタ部分に問題ないか、線を引っ張ったり曲げたりして、点灯状態に変化が無いか確認しましたが、特に悪くはないみたい。

問題はもっとLEDの素子側にありそうかな?

なので、LEDのユニットを外して検証してみるので、2つのコネクタを外しました。

自慢の?ベッセル 電ドラボールでLEDのユニットを固定してある大量のビス(16本)を外せばLEDのユニットが外せます。

LEDのユニットを裏返してみました。

LEDの光をマイルドに拡散させるカバーに、LEDと抵抗が実装された基板8枚が、コネクターで繋がっているんですね。

8枚の基板自体は全て同じで、本体のメイン基板に繋ぐ基板だけが、ケーブル接続用のコネクタが実装されている。

といった感じです。

他にはこの基板のLED実装数を変える事で、品番を変え適用畳数を変えているっぽいです。

そこでまいたけは気になりました。

ココ、明らかに黒くないですか

ここの表側は、基板と基板を接続するコネクタが実装されている場所。

怪しいですね。

カバーから外して確認してみましょう。

基板一枚当たりに2か所の爪で固定されています。

年数が経っていると、手荒に扱うと折れてしまうので、やさしく爪から基板を外します。

はい。基板部分摘出完了👍

早速黒くなっている部分のコネクタを確認!

うへっ!

リード部分が真っ黒でススが出てますね。コネクタ本体も茶色く変色しちゃってます。

長い間このコネクタは導通が悪く、抵抗を持って発熱し、炭化してしまったのではないかと思います。

ちなみに他の正常なコネクタはこんなにキレイ。

この状態で通電させて、昼光色で光らせてから黒くなったコネクタ部分を触ると点滅したり消灯してしまうので、このコネクタが故障の原因と断定しても良いと思います。

修復開始ぃぃん!

修復と言ってもどうやって直す?

とりあえずこのコネクタはもう使わない方がいいけど、こんなコネクタ持ってないので(当たり前か)、基板と基板を直接リード線を使って接続していきます。

電気の流れとしては簡単なもので、

①と①、②と②を導通させてやれば良いだけです。ただどうやって接続するかですね。

ヒートガンでコネクタ外し(結果廃案)

まいたけは、マキタのヒートガンを持っているので、これでコネクタを炙ってはんだを溶かして、コネクタを外してしまおうという案。

ただはんだは鉛フリーはんだなので、最低でも350度程度での加熱が必要。マキタのヒートガンは最大550度までの熱風が出るので、そこらへんは問題ないのですが、すぐ真横にLEDが実装されています。

このLEDを傷めることなくコネクタを外せるのか?

耐熱のマスキングテープ等も手持ちが無いので、熱を防ぐ手立てもない。

こんな感じでコネクタ以外を保護して、

このように至近距離でヒートガンの熱風をピンポイントで当てながら、(撮影用に電源オフで疑似的に撮ってるのと、マスキングテープを貼る前に撮ったので、テープ貼り忘れ)

はんだが溶けたら、ラジペンで真上に持ち上げてコネクタを除去。

という流れで作業をしましたが、約350度でしばらく炙ったものの、コネクタのリード部2か所+コネクタ固定用のはんだがコネクタ下に2か所有るため、計4か所のはんだを全て溶かすのが難しく、マスキングテープ(非耐熱)が黒く焦げてきて、下のLEDが危なかったので、この案は断念しました。

ちなみに、コネクタが外れれば、基板の2か所のランド部に直接 リード線 をはんだ付けして導通させる予定でした。

バイパス線で導通

コネクタを外すのは、LEDを破損させるリスクが高いのでやめました。

なので、コネクタはそのままで、コネクタのリード部分に リード線 をはんだ付けする事にしました。

バイパス線ですね。

コネクタのリード部分は炭化してススが付着しているので、プラスチックにも使えるタイプのパーツクリーナーで綺麗にして、ピンセットの先等の細い金属でゴシゴシして、表面を削りはんだが乗りやすくしておきます。

そして、リード線の被覆を2mm程度剥いで、先端にはんだを少し付けておき、

コネクタのリードにはんだづけ。

ああ!雑なはんだ付け・・・。まぁ。しっかり導通すればいいんです。

基板の白い塗装、ヒートガンで炙った影響で一部剥離してますね。コネクタもラジペンで挟んでたので角が溶けてるし。まぁ問題ないので気にする事もないですね。。

そして、対のコネクタのリード部にもはんだ付けしてバイパスします。

もう一本も同じ要領で。

これで電気は、抵抗値の低い方を通って流れます。

まぁ、あまりスリムではないけど、これで接触不良は解消されたことでしょう。

修復完了♪点灯試験

とりあえず電源に接続して点灯試験をしてみましょう👍

まずは問題のあった昼光色。

異常なし。当初発生していたチラつきや点滅・消灯。一切ありません。

電球色は?

元々問題なかった電球色も問題ないですね。

そして全点灯。

LED全素子問題なく点灯しています。

やはりコネクタの接触不良という事で間違いはありませんでしたね👍

あとはLEDの基板をカバーにしっかり元通り戻して、

LEDユニットが元通りになりましたね。このカバー一つで光が拡散されてマイルドになります。

LEDユニットから出ている2つのコネクタを挿して、LEDユニットと基板のカバーをベッセル 電ドラボールで全箇所締めて元通りにします。

修理完了♪

いかかでしたでしょうか?
今回は当初の読み通り、LEDユニット内の接触不良が原因でした。

この手の修理は、何が悪いのかを見極めるまでに時間がかかっちゃう事が多いです。。

部品交換も必要のない内容だったので、比較的簡単に修理完了できました。

この記事と同じ故障内容で辿り着いた・・・なんて方はほぼいないと思いますが、参考になれば・・・と思い一記事にしてみました。ただ、作業次第では感電のリスクもあるので、自信のない方は諦めて新しいのを買った方が得策だと思いますよ👍

2024年2月追記

修理してから2年半経過しましたが、絶好調で点灯していますよ🤗

これが壊れたら、導光板タイプのシーリングライトを買おうと思っていましたが、しばらくお預けですね🤣

導光板タイプのシーリングライトって、光が天井をしっかりと照らしてくれるので、部屋が明るく広く感じるんですよ。

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