前回の記事で、ポタ電に接続可能なソーラーパネルの解説をしつつ、ブルーサンソーラーの440Wパネルを購入しました。
・ポタ電は家の中のクローゼット内に常設。
・ソーラーパネルはバルコニーに常設。
という事は、接続するケーブルは壁等を通してやる必要がありますね。
そして、屋外に通した電線を、紫外線や雨等から保護する必要もあります。
この接続が完了すれば、日が昇れば自動的に発電(蓄電)開始してくれるので、手間いらずで最大限の蓄電が可能になります。
今回はその作業を紹介します。
配置計画
ソーラーパネルと、配線の位置関係。
3Dマイホームデザイナーからの画像ですが、ドローンを飛ばせばいろいろな角度で写真が撮れそう・・・。
黄色枠の所にソーラーパネルを置き、赤線の経路で屋根裏に電線を引き込みます。
①で屋根裏に引き込み。
②にジャンクションボックスを設置し、通線の中継ポイントとします。
ジャンクションボックスの蓋には、ソーラーパネルや空の様子が見えるように、PTZ対応の防犯カメラを設置。
③にウオルボックスを設置し、ソーラーパネルの変更に柔軟に対応可能な様にします。
ポタ電は、①の屋根裏に入った場所から2m進み真下の2階に設置してあるので、構造体の鉄骨間を使えば隠蔽での通線は可能かな?
このルート上には、以前記事にしたオーニングが設置してあるので、
固定や防犯カメラの設置は、このオーニングの骨組みを利用する事とします。
電線に関しては、本当は屋外でもそのまま使用可能なPVケーブルを使用した方が良いのですが、今回は手元にあったKIV2.0mmの電線を使用する事としました。
ただKIV線は耐候性が無いので、①~②間は22mmのPF管。②~③間は16mmのPF管を使用して電線の保護をします。
(PF管は1巻50mですが、ホームセンターで切り売りや、10m単位での販売をしている店舗もあります)
ポタ電~ジャンクションBOXの通線
まずは家の中と外を通す穴を空けます。
今回は屋根裏に配線を通すので、軒天板を開口します。
PF管22mmの外形は30.5mmなので、それ以上の穴を空けるのですが、ちょうど良いサイズのホールソーの手持ちは無かったので、自由錐を使って穴あけです。
直径30mm~130mmまでの穴あけが可能なので、1つ持っておくと便利。
今回は多少の余裕を持って、38mmで開口。
見栄えを良くする為に、エアコン配管化粧カバーのシーリングキャップを使用するので、ベースを外壁に打ち込み。
この穴から、屋根裏の鉄骨の間にPF管を送り込めることが確認できたので、次に②のジャンクションBOXを固定。
ジャンクションBOXには、PVKボックスを使用します。
このボックスの蓋に防犯カメラを設置するので、ACアダプタが入るサイズの深型をチョイス。
PF管が通る2か所のノック穴を空けておき、オーニングの骨組みに固定。
開口した軒天の穴から屋根裏に向けて入れていき、
屋根裏でキャッチし、構造体の鉄骨間にPF管用のサドルを使用して固定しておきます。
あとはPF管をオーニングの開閉に干渉しない位置に固定しながら、ジャンクションBOXにコネクタで固定。
屋根裏側からスリムラインを挿入し、
スルスルっと、余裕でジャンクションBOXまで通線。
このスリムラインに電線を固定して引っ張れば、簡単にPF管内に電線を通す事が可能です。
今回は先述の通り、2sqのKIV電線を通しますが、将来的なポタ電増強計画もあるので、4本通します。長さは1本20m。
+線2本と、-線2本。
ソーラーパネルが1系統のみなら、2本を一対にして使用。
ソーラーパネルを2系統なら、それぞれ1本づつ使用しようと思います。
ただ、長さが20mあるので2sqだとちょっと細いかな?電力の損失がありそうなので、どれくらい損失するのか後日検証してみます。
できれば、ソーラーパネルは1系統にして、2本一対で使いたい。
ここはおとなしく追加投資して、PVケーブルを買っておけばよかったのかな?とも思ってます😅
通線すると、見た目で線の識別ができないので、油性ペンで両端にマーキングしておきます。
今回①~②間に通すのはこの5本。KIV4本と、VVF1.6mm。
VVFケーブルは、ジャンクションBOXに設置する防犯カメラの電源線となります。
簡単に外れないようにビニールテープでスリムラインと電線を巻き付け固定して、PF管に入れ込み、
屋根裏に引き込み完了♪
軒天板の開口部はエアコンパテで塞いで、シーリングキャップを取り付けて何となく見栄え良く。
屋根裏からポタ電までは、前々回の幹線と同じような作業なので端折りますが、鉄骨間の隙間を下ろしてます。
PF管を下に追加して、4本のKIV線を通しました。
ケーブル先端にMC4コネクタを付ければ、ポタ電に接続可能ですが、外の作業を先に完結させます。
ジャンクションBOX ~ ウオルボックスの通線
この②~③間は全て、一回り小さいPF-16で行います。
ジャンクションBOXから真下に降ろし、
サドルで1m間隔で固定しながら、
PF管なら、このような取り付け面が変わっても柔軟に対応できますが、真っ直ぐにならないのでウネウネしますが、基本的に誰にも見えない場所なのでヨシ!
気になるようなら、直線部分はVE管で施工すると良いでしょう。
ソーラーパネルと接続する箇所にウオルボックス(屋外用防雨ボックス)を設置します。
先程と作業は同じ。ウオルボックス側からスリムラインを送り、電線を固定して引っ張ってくる。
先端にMC4コネクタを取り付け。今回はとりあえず、+側に赤線・-側に黒線の2本を使用します。
MC4コネクタの圧着工具を買っておけば、丁度良い長さに自由に加工できるので、ソーラーパネルを扱うなら買っておくと良いです。
MC4コネクタも多めに買っておけば、急な経路変更にもすぐに対応できます。
MC4コネクタは防水コネクタなので、ウオルボックス内に設置しなくても良いのですが、線がゴチャっとする接続部分なので、見栄えを考えたら、ボックス内で接続すると良いですよ。
ボックス内はこんな感じになってます(ソーラーパネル接続後の写真)
屋内のポタ電側もMC4コネクタを作成し、準備は完了。
これで屋内に常設のポタ電と、屋外に常設するソーラーパネルを常に接続しておくことが可能になりました。
次は、移動可能・角度調整可能な太陽光パネルの架台を作成します。