クルマDIY

80系ノア(ZRR80)ハイブリッド車の補機バッテリーを交換するぞ!

2023年3月27日

まいたけの車も新車で購入し、5年が経過しました。

という訳で、2回目の車検が迫ってきたので補機バッテリーを交換してから挑みます。

80系ノアとは、2014年~2021年に製造された、いわゆる3代目ノアになります。
同時期製造の、ヴォクシー・エスクァイアも同様の交換方法となります。

80系ノアの代表画像は👇(トヨタ自動車のサイトより)

補機バッテリー?

ハイブリッド車のバッテリーは、駆動用のバッテリーと、主に電装品を動かす補機バッテリーが搭載されています。

駆動用のバッテリーは基本的に交換する必要はありませんが、補機バッテリーはガソリン車のバッテリーと同じで、定期的に交換してやる必要があるんですね。

ただ、大電流が必要なエンジンの始動には使われないので、ガソリン車のバッテリーよりは長持ちします。

ガソリン車の場合は、2~3年が交換目安ですが、ハイブリッド車では4~5年と一般的には言われます。


まいたけは車を購入したディーラーで車検を受けるので、整備にかかる金額が高くなりがちです。

なので、簡単な事は自分で済ませてから持ち込むようにしています。

ワイパーやエアコンフィルターも交換し、指摘されそうな補機バッテリーを今回交換する事にしました。

搭載されているバッテリーを調べる

まずは、今どんなサイズのバッテリーが搭載されているか調べる必要があります。

インターネットで調べれば情報は溢れていますが、たまに間違った情報もあるので、確実に車の取扱説明書を見てみました。

・一括排気タイプの欧州規格を使用
・サイズ:LN2
・20時間率容量:51Ah以上
・性能基準値:380A以上

この条件に適合するバッテリーを選べば良いという訳ですね。

ネットで購入して、自分で交換すれば安く済むので、どうせなら純正より高性能なバッテリーにしたい!

という訳で、まいたけはこのバッテリーをチョイスしました!

20時間率容量が、62Ah
性能基準値が、460A

で、純正装着のバッテリーよりも高性能なバッテリーです。

メーカーはパナソニックで安心、安心。

もちろん、サイズは純正同様のLN2で、一括排気タイプです。

バッテリーは2万円くらいしましたが、ディーラーで確認したら、純正同等のバッテリーで3万円+工賃との話だったのでかなり安く済みました。

右に映っているのは、メモリーキーパーという製品。

バッテリーを交換する際にこれを接続しておけば、クルマやナビの設定を維持したまま交換できるので、交換後の面倒な設定が不要になります。

特に最近の純正場日では、ナビの盗難対策として、電源が遮断されるとロックがかかる機能があるので、
ロック解除番号などをあらかじめ調べておく必要があったりするので電源を遮断してしまうと面倒です。

その他にもパワーウィンドウやパワースライドドア等のリセット作業が不要で、
時計、走行距離、平均燃費等がリセットされないので、あると便利です👍

乾電池式とモバイルバッテリー式がありますが、2.1A出力できるモバイルバッテリーを所持しているなら、絶対モバイルバッテリータイプが良いと思います。

乾電池式はアルカリ電池を6本が必要なので・・・。

メモリーキーパーの準備

さあ、交換を開始する前にメモリーキーパーの準備をしておきます。

まいたけはマキタのバッテリーで使える、互換品のUSBアダプターを持っているので、それに接続しました。

電源が供給されると、左のLEDが光りましたね。モバイルバッテリーから電源が供給されている状態を示すLEDです。

バッテリーは途中で電圧降下してしまわないように、満充電しておいた方が無難でしょう。


メモリーキーパーの説明書には、バッテリー交換中はドアは全部閉めるように書かれていますが、
ノアハイブリッドの補機バッテリーは、バックドアを開けてすぐのラゲッジスペース下部にあるので、ドアを閉めて作業するのは困難。

なのでまいたけはバックドアは開けたまま作業をします。

ドアを開けたままだと、ルームランプが点灯し、モバイルバッテリーから供給する電力が増えてしまうので、各ルームランプのスイッチは切っておきましょう。

マイナーチェンジ後のモデルはこのスイッチで一括オフにできますね。

これでバックドアを開けたままでも大丈夫でしょう!?

メモリーキーパーのコネクタを、車両側のOBDⅡコネクタに挿します。

ブレーキペダルの上にあるコネクタです。

ここに挿し込むだけ。

そうすると、真ん中のLEDも点灯します。

車両側のバッテリーと繋がっている事が確認できました。

バッテリー交換中にメモリーキーパーのLEDが確認できるように配置しておきます。

これでメモリーキーパーの準備は完了♪

バッテリーカバーを外す

バックドアを開けて、ラゲッジのカバーを外すと、補機バッテリーを覆うカバーが出てきます。

このカバーは矢印の部分に、樹脂クリップが付いていて、車体の金属部分に固定されています。

隙間に手を入れて、真上に持ち上げて順番に外していきます。

・・・

クリップ1つが、車体に残ったまま外れてしまいましたね。。

真上に引っ張らずに斜めに引っ張ると、このように車体に残ってしまいます😅

そんな時には、内張はがしを使えば簡単に傷を付けずにクリップを外す事が出来ますよ👍

外したクリップはカバーにスライドさせ、元に戻しておきます。

バッテリーが出現したので、外していきます。

①はバッテリーが動かないようにしてあるステーの固定ボルト
②はバッテリーのー端子
③はバッテリーの+端子
④は排気ホース

となります。

基本的にはこの数字の順番で取り外していけば大丈夫です。

バッテリーを外す

バッテリーの交換に必要な工具は、10mmのスパナ1本あれば交換可能なのですが、

ステーを固定するボルトが固い事があるので、10mmのボックスレンチもあると便利。

新規で購入するなら、このようなスパナとボックスレンチが一体になっているのを購入すると便利だと思います。

ボルト2本を外すと、ステーは簡単に外れます。

続いて、バッテリーのー端子側を外します。

メモリーキーパーのLEDが2つ(左と真ん中)が点灯している事を確認!

10mmのスパナで緩めます。(緩めるだけで良い)

緩めたらターミナルを真上に引き上げるだけで簡単に外れます。

-端子を外したので、車両への電源供給が断たれました。

メモリーキーパーを見てみると、

真ん中のLEDが消えて、右のLEDが点灯しました。

右のLEDはバックアップ給電状態を表しているので、今はモバイルバッテリーから車両側に電源を供給しています。

続いて、+側のターミナルを外します。

+側はショート防止のため、赤いカバーに覆われているので外してから行います。

カバーに▲▼の印があるので、そこをつまんで、

真上に引っ張れば簡単に外れます。

あとはー側と同様に、スパナでナットを緩めて、

真上に持ち上げるだけで外れます。

最後に、バッテリー内部から発生するガスを車外に排出する為のホースを外します。

矢印のプラスチックの部分を摘まんで引っ張るだけです。

これでバッテリーは完全に車両側から切り離されたので、バンドを持って取り外します。

新旧バッテリーを並べてみました。

新車装着のバッテリーもPanasonicのバッテリーが搭載されていたので、見た目は全く同じですね。

じゃあ、性能も同じなのかな?と思ってラベルを見てみましたが、やはり新しく買ったバッテリーの方が高性能でした。

20時間率容量:51Ah→62Ah
性能基準値:430A→460A

サイズは同じで容量・性能アップです👍

新バッテリー取付

取り付けは、取り外しの逆手順で行います。

①排気ホース
②バッテリー⊕端子
③バッテリー⊖端子
④バッテリー固定用ステー

の順番です。

バッテリーを外してある状態はこんな感じになっており、

ホースや配線を挟まないようにバッテリー本体を置き、排気ホースを差し込みます。

次にバッテリー+ターミナルを真上から押し込み、10mmのスパナで締め付け。

この時、力任せに思いっきり締めず、ある程度ギュッと締める感じで充分です。

締めたらショート防止の為、カバーはしっかりと閉めておくと安心。

続いてー端子も同様にギュッと締めます。

そうすると、バッテリーから車両側に電気がながれるので、メモリーキーパーは、

バックアップ給電状態から、車両バッテリーの接続状態に変わりました!

最後にバッテリーを固定するためのステーを取り付け。

バッテリー正面側の穴に、ステーの凸部を差し込み、

ボルトの穴位置を合わせ、

ボルトを締めてバッテリー固定完了!

最後にバッテリーカバーを取り付け。

クリップ3つを、車両側の穴に合わせて上からパチパチっと押し込むだけの簡単なお仕事です。

メモリーキーパー外し・動作確認

まずは、メモリーキーパーを取り外しましょう。

OBDⅡコネクタのつまみを掴んで、手前に引っ張るだけですが。

次に始動確認。

ちゃんとメモリーキーパーが機能していたので、TRIPメーターもリセットされずに65.0kmで残ってますね😀

メモリーキーパーを接続しておけば、面倒な初期設定や、純正ナビのロック機能の解除も必要ないので楽です!

エンジンの始動やライトの点灯も問題ない事を確認できたので、完全終了です!


お好みで、バッテリーに付属のシールに
・交換日
・交換時の走行距離

を書いてバッテリー周辺に貼っておくと、いつ交換したのかすぐ分かるので便利だと思います。

交換後

正直、ガソリン車の時と違って、バッテリーを変えて走りが変わった!とかを感じる事は出来ません。

あくまで補機バッテリーなので、ハイブリッドシステムを起動させたり、電装品を動かしたりするバッテリーなので走りには直結しません。

ただ、補機バッテリーが上がってしまうと、ハイブリッドシステムも起動できないので走行不能になってしまいます。

ダメになってしまう前に交換しておくと安心です。

今回は2月5日に交換して、2月10日に車検を受けました。その間の夜間走行はありませんでした。

バッテリーを交換した効果なのか、車検で光軸調整をした影響なのかは不明ですが、

ヘッドライトが明るくなりました

決して光軸が高すぎて遠くまで明るいとかではなく、照らされている範囲が明らかに明るくなった。

バッテリー交換で光量がアップしたのか、光軸調整で照射範囲が最適化されたのか。。

どちらなのか。。それは分かりません😅



ハイブリッド車の補機バッテリー交換は、10mmのスパナ1本あれば簡単にできます。

ネットで最安値で購入し自分で交換すれば、ディーラー等でお願いするより万単位で安く済むのでおすすめですよ!

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