昔ながらの和式トイレ
一昔前の家は、トイレや風呂がタイル張りは当たり前でしたよね。
今となってはタイル張りは”古臭い”や”汚い”といった感覚を持ってしまいますよね。
今回は見た目ではなく、92歳のおばあちゃんが便利に使えるようにと、床の嵩上げとフローリング化をやってみました!
その内容を記事にしていきたいと思います。
ご依頼があった家は築50年程の借家です。
借家なので退去時に元通りにできるような方法でやっていきたいと思います。
トイレは和式トイレを洋式化?する便座を付けています。
92歳のおばあちゃんが便座に座るのも高いので一苦労。
なので、今回10cm程床を嵩上げしてフローリングを張りますよ。
準備
まず、寸法の測定と材料の選定をします。
トイレ入り口に横方向に1本。縦方向に3本下地を入れると見た目も強度も問題なさそうです。
下地材としてホームセンターにて、
・ホワイトウッドの2×4材 1820mm 2本 596円
短辺を床側にして下地材で89mm高さアップします。
・フローリング材 約300mm×1800mm 1枚850円
ホームセンターに行くと、大体3色置いてあります。
薄い色から、ナチュラル・ミディアムオーク・ダークが置いてありました。
今回は中間のミディアームオークを選択しました。
今回は1枚で足りるので安く済みます。
・その他ビスやフロア釘等は手持ちのモノを使用します。
嵩上げ量は、下地材89mm・フローリング12mmで、約10cmとなります。
今回の作業で最終的にフローリングと壁の隙間をシリコンでコーキングします。
コーキング材は、ホームセンターで一番安く売っている”シリコンシーラント”を使用します。
コーキングガンは安いものだと、200円くらいで変えますが、まいたけのおすすめは
”タジマ コンボイジャスト”
かつては安いのを使っていたのですが、これに変えてから作業性が随分と違う事に気づきました。
まず第一に、
垂れない!
安いのだと、レバーを握った圧力が抜けるまで出続けますが、これはレバーを離した瞬間に、残圧が解放される仕組みなのでタレないんです!
おすすめですよ。
あと、コーキングをキレイに均すためのコーキングヘラ。3種類くらいの大きさがあると便利ですよ。
今回この材料を使って床を10cm程高くして、フローリング材で仕上げます。
借家の為、退去時に簡単に元通りに出来るようにしないといけません。
まず、最後の工程でコーキングをするわけですが、そのコーキング材がタイルに付かないように、ラインテープをタイル全周に貼り付けます。
(今回は手持ちのラインテープを使いましたが、どんなテープでもいいです。取り外す必要が無ければ、この作業は不要です)
そして、2×4材を切断し、防水対策として念のため家に余っていた塗料を塗り仕上げます。
(直接水がかかる訳でもないのでこの作業も無くても大丈夫だと思います)
作業開始
そして、タイルの上に並べて、いろいろな端材を使用して水平を出します。
なかなかこの作業も大変
しっかりと水平を確認したら、ビスで木材を固定します。
土台が完成したので、その上にフローリング材を切断して順番に貼っていきます。
端はフローリング面からビスで固定。
中間はフロアー釘で見えないように固定。
壁のタイルが湾曲しているので、一番狭い場所の寸法でカットしてるから所々隙間が開いてしまいますが、最後のコーキングで隠れますよ。
フローリングを全部(3枚)貼り終えたら、壁とフローリングの隙間を埋めて見た目を良くする為に、"シリコンシーラント" でコーキング処理をして完成です!
完成!
いや~、なかなか綺麗に仕上がりました。
これでスリッパに履き替えることなく、そのまま素足でトイレに入れるようになり、床面も下地89mm+床12mm分の約10cm嵩上げされ、無理なく便座に座れるようになりました。
本当は壁もキレイにしたいのですが、借家ということで今回は床面だけとなりましたが大満足して頂けました!
比較的簡単で、材料も普通のホームセンターで手に入るので、ぜひやってみて下さい!