モノタロウをこよなく愛するまいたけです👍
と言っても、基本的に利用するショップはAmazonですが。なにか😅
今回は、ボードアンカーの使い方を紹介していきたいと思います。
ねじの効かない壁
壁にカレンダーとか掛けようと思って、適当なネジを壁にねじ込んでみたら途中で、
ボコッ
っといきなり奥まで刺さって、空回りしてしまったって経験はないでしょうか?
住宅の壁は基本的に中空壁(ちゅうくうへき)となっていて、壁の内側はこんな感じになっています。
この柱の無い部分にネジを入れると、ねじが効かずに空回りしてしまうんですね。
中空壁は木の柱で骨組みを作り、表面にボードを貼っています。
このボードが石膏ボードだったり、3mm~5mm程度の化粧ベニヤであったりします。
ここ30年くらいの物件では、断熱・防音の観点から石膏ボードが採用されている事が多いと思います。
中空壁にねじを効かせる方法
ここにネジを効かせたい場合は、骨組みの部分の木材にねじ込めばいいんです。
パナソニック 壁うらセンサーを使えば、壁に傷を付けずに簡単に下地の位置が分かります。
カレンダーや掛け時計など、1本のネジで事足りる場合はこれでいいです。
でも下地の関係で、取り付ける位置が限られてしまいます。
あと複数本のねじが必要な場合もありますね。
・エアコンの室内機取り付け
・テレビの壁掛け
重い物を取り付ける場合は複数本のネジが必要になってきます。
この場合、広い面積の中で何本もねじを効かせる必要があります。
そんな時に必要なのが”ボードアンカー”です👍
エアコンの室内機で言うと
以前エアコン工事を行った時の写真です。
室内機を固定する据付板の固定ですが、
この据付板(銀色の鉄板)の範囲内で、壁の中の木の下地は黄色枠の部分しかありませんでした。
なので普通の固定用のねじが使えるのは、この枠の範囲内だけ。矢印の2本しか使えません。
でもそれ以外の場所はボードアンカーを使用すれば、重量物であるエアコンをガッチリ固定する事が可能です。
そのボードアンカーですが、初めて使う時はどのように使うのか?どれだけねじを回さないといけないのか分からない!って方、
多いと思います。
まいたけもそうでした。今は感覚だけで分かりますが、感覚をつかむまではしっかり固定出来たか自信が持てないんですよね。
なので偽善者まいたけは、ボードアンカーの使い方を解説する記事を書くことにしました👍
ボードアンカーの動きを視覚化!
ボードアンカーって壁に穴を空けて、その穴の中にセットしてネジを回すので、内部が見えないのでどれだけ回せばいいのか分からないんです。
何回転回すとどんな形状になるのか見ていきましょう。
疑似ボードで実験
今回は石膏ボードの壁に使用するというシチュエーションで検証していきます。
でも手元に一般的な厚さの石膏ボードが無かったので、同じ厚さの木材で実験します。
9.5mmの石膏ボードの代わりに、
9.4mmの木材と、
12.0mmの石膏ボードの代わりに、
12.1mmのドア見切り材を使用します。
厚さはほぼ一緒なので形状変化の参考にはなると思いますが、石膏ボードと違って材質が固いので、過締付時のめり込みが少なく見えてしまします。
木材では問題なく見えても、石膏ボードだと砕けてしまい、壁の強度が下がってしまう場合もあるので、適切な締め付けが必要になります。
使用するボードアンカー
一般的なボードアンカーを準備しました。
基本的に構造は同じですが、個人的には右のらくらくボードアンカーの方が使いやすい。
間違いなく。
らくらくボードアンカー(右)は壁厚9mm~13mmに対応しているので、一般的な石膏ボードの厚さ9.5mm、12mmどちらでも使えます。
左のアンカーは9.5mmが4S、12mmが4SLと分かれているのでストックが増えちゃいます。
一番の特徴、らくらくボードアンカーは下穴がいらないのでそのままねじ込むだけで下穴が勝手に空きます。
①のねじの先端が尖っているから、壁に刺さって徐々に穴を広げていき、
②の部分で施工ボードを直径9mmで掘削します。
(左の)普通のタイプだと、8mmの下穴を空けてから差し込むのでドリルとドリルビッドが必要になる。
あとまいたけ的に決定的なのは、ネジ頭の大きさ。
頭のサイズが全然違いますよね。
まいたけは主にエアコン取付工事で使用しています。
左のタイプだと据付板の穴より小さい時があるので、わざわざワッシャーを挟まないと取り付けができない時があるんですね。
分かりやすく数値で表すと、らくらくボードアンカーは、
9.4mmに対し、八幡ねじ 中空用アンカー 4SLは、
6.6mmしかありません。
ボードアンカーを使用して壁に物を固定するというシチュエーションでは、まいたけ的には頭が大きい方がいいと毎回思うのですが。。
あと、この八幡ねじの中空用アンカーには、本体を支える為の専用レンチが付属されていますが、
いらん!
ねじを壁に押さえつけながら回せばいいだけ。こんなの使ってたら、
時間の無駄!
というわけで、まいたけはらくらくボードアンカー一択です。
らくらくボードアンカーなら、手回しのドライバー1本あれば施工可能ですしね。ただ電動の方が楽です。
9.5mmの疑似壁で使用してみる。
先述の通り、今回は石膏ボードじゃなく木材で実験します。
木材だけど石膏ボードだと思って見て下さい💦
ボードアンカーを使用したい部分のセンターにねじの先端を当てて穴を空けていきます。
ボードアンカー本体の所まで到達すると、本体側が石膏ボードを削っていきます。
刃物が付いているわけではないので、スパッと切れるわけではないので、ガリガリと削っていきます。
ここで強く押さえつけてしまうと、本体の”傘”が開いてしまうので貫通するまではほどほどの力で押さえます。
穴が空くと、壁の中に本体が入っていきます。
電動ドライバーを使用している場合は、ここで回転を止めて下さい。
本体にツメが付いていますね。
回転させたままツメが壁に当たると、このツメで壁紙が破れてしまいます。
このツメを壁に差し込むことによって、空回りを防ぐことができます。
指でグッと押すだけで差さります☝
ドライバーを回してどのように変化するのか見てみましょう!
普通は壁の中なので見えませんからね。
初めはちょっと固めです。
ツメが外れないように壁側に押しながら時計回りに回していきます。
1回転だけで結構曲がりましたね。
もう壁から本体を取り出す事は出来なくなります。
5回転させました。
そして10回転。
ボードアンカーは、
矢印の部分が壁裏に密着する事で、強度が発揮できるのでまだまだです。
そして18回転で、ドライバーが少し重くなった感じがしました。
壁裏を見てみると、
密着しましたね。この状態がベストな状態となります。
ボードアンカーを何回も使用していると、ドライバーを回す感覚で分かるようになりますが、慣れないうちは加減が分からないので、9.5mm厚の石膏ボードの場合、18回転くらいという事を覚えておくと良いと思います。
ちなみに体感的にドライバーが”重くなった!”と明らかに感じられるのは20回転でした。
壁にめり込んできたので重くなります。これくらいめり込んでも実用上は問題ないので、手締めドライバーで10回転程度締めて、あとはドライバーが重くなったら止める。で良いかと。
更に締め込んで、23回転させると、
ボードアンカー本体が潰れてきます。
今回は木なのでボードアンカーが変形してるだけだけど、石膏ボードだと石膏ボードが砕けてしまいます。
25回転で限界まで潰れてしまいました。
もっと締め込んで27回転で、
これ以上潰れる事が出来ず、変形して空回りしてしまいました。
9.5mmの石膏ボードでは、
18~20回転がベスト
という結果ですね。
12mmの壁では?
石膏ボードは12mm厚もありますね。
どちらかと言うと12mmの方が主流だと思います。
12mmも同じように検証してみます。
5回転。
やはり壁厚がある分、回転数は少なそうですね。
10回転。
もう少しですね。
そして13回転目。
13回転でキレイに開きました!
と言うわけで、
12mmの石膏ボードでは、
13~15回転がベスト
という結果になりました。
重たいものを壁掛け可能
石膏ボードにはネジが効かないので、普通のねじでは重たいものを掛けるのは不可なのですが、このようにボードアンカーを使用すれば、エアコンやテレビ等の重量物を壁に掛ける事が可能になります。
先述で紹介したエアコン室内機の据付板の写真は、2か所しか下地の木に固定できていませんが、(黄色矢印)
ボードアンカー(青色矢印)を使用する事により、ガッチリと固定する事ができました。
ここに18kgの室内機を掛けましたが、全く問題ありません✌
大きな地震が来ても落ちるなんてことはないでしょう👍
単一電池を4本も使用した重たい懐中電灯も、
カレンダーも掛けれます。
いや、カレンダーみたいに軽いのは、100均でも売ってるピンを刺すやつにして下さいね!
ボードアンカーは目立たずに撤去する事は不可能なので、あくまで重量物用とした方がいいです✋
ボードアンカーまとめ
今回のまとめです。
- ボードアンカーはらくらくボードアンカーがおすすめ
- ボードアンカーの締付はドライバーが重くなったら止める。
9.5mm壁は18~20回転
12mm壁は13~15回転が丁度いい - ボードアンカーを使用すれば重量物が壁掛け出来る。
慣れてしまえば手の感覚で分かるようになります。
慣れるまでは、何回転したかを計測しながら使用すると上手に使用することができるので参考にしてみて下さい。